【女子パシュート金メダル】高木美帆 ”姉妹にしか感じられないフィーリングがある”

平昌五輪女子パシュートで、22日チームジャパンが決勝でオランダに勝利。金メダルを獲得しました。女子パシュートのチームメンバーは、高木菜那、高木美帆、佐藤綾乃、菊池彩花さんの4名。

女子パシュートは3名で団体戦で1周400mのリンクを全6週したタイムで競うスポーツ。3人目がゴールした人のタイムで競う。決勝オランダ戦では、2分53秒89のオリンピックレコードを叩き出し優勝を勝ち取りました。

金メダル、おめでとうございます!

W杯で今季3回連続世界新記録を、叩き出した女子パシュートチームジャパン。金メダルの本命と言われ実力を出しきれて嬉しく思います。そんなメンバーの主力として高木姉妹がいますが、バンクーバー五輪から8年間の物語がありました。

そんな8年間の物語と平昌五輪を振り返ってみたいと思います。

女子チームパシュート

高木菜那・美帆姉妹の感動秘話!

高木美帆 バンクーバー五輪出場

高木美帆さん、男勝りの23歳・妹。2010年バンクーバー五輪の代表に選ばれました。当時15歳の中学3年生。バンクーバーで成績は

  • 1000m 35位
  • 1500m 23位

日本では戦えても世界では、最下位という屈辱を味わいました。ソチ五輪では姉・菜那が選ばれました。美帆さんは選ばれず、日本で姉のレースを応援していました。美帆さんは大学生、菜那さんは実業団に、同じ競技のライバルとして別々の道に進みました。

個人として五輪に臨むという形で、姉妹仲良く出場という仲良しこよしはなかったといいます。

高木菜那 ソチ五輪出場

高木菜那さん、負けず嫌いの25歳・姉。バンクーバー五輪ではまさかの落選。妹・美帆さんに先を越され悔しい思いをしました。妹・美帆さんの応援にバンクーバー五輪へ行き初めて思ったことがあったそうです。

世界で戦ってみたい。妹・美帆も敵わない相手がいる。私の目標は美帆ではなかった。

と気づかされたそうです。それまでは妹・美帆さんを追い越すことが目標だった。妹に嫉妬さえしていた。しかし、世界にはこんなに速い人達がいる。戦ってみたいと思ったと語りました。

実業団へ入り世界と戦う人達に出会い、実力をつけソチ五輪代表になりました。ソチ五輪での成績は

  • チームパシュート 4位
  • 1500m 32位

と成績は振るいませんでした。

姉・菜那のナショナルチーム参加

これまで交わることもなく2人の歯車は噛み合っていませんでした。姉・菜那さんのナショナルチームへの参加が2人の歯車を引き寄せました。

ソチ五輪後ナショナルチームが発足。2人は300日以上、同じチームとしてコミュニケーションをとり練習してきました。

チームパシュートは、団体競技なわけでメンバーのチーム力が大切。美帆さんのインタビューでは、姉妹にしか感じられないフィーリングがあるそうです。

日本の強みは?・金メダルへの戦略

ナショナルチームが発足

ナショナルチームが発足したこと。外国ではバラバラに練習するそうです。チーム練習はコミュニケーションを図りチーム力は上がるはず。チームパシュートでは他のどの国より練習してきた自負があると美帆さんは語っていました。

夏の合宿では、基礎体力、体幹を鍛えた。美帆さんは、筋肉がつきパワーアップしたそうです。

オランダからコーチを招く

オランダ人コーチ ヨハン・デビットさんを招きました。スピードスケートのチームパシュートは、2006年トリノオリンピックから正式採用された歴史の浅い競技です。

チームパシュートの強化として、スピードスケート大国オランダのコーチ、ナショナルチームの発足は納得です。また、技術面の研究も活かされています。

ワンライン

チームパシュートの魅力は、3人でひとつのスピードを作り出すこと。隊列を組んで一糸乱れぬ走りができないとタイムはでない。前の人と同じ動きで空気抵抗を、極力抑えること。3人がコンパクトにひとつになる隊列を組むワンラインが理想となります。

女子チームジャパンと男子金メダル チームノルウェーの走りは綺麗な「ワンライン」を奏でていました。

スピードを落とさず先頭交代

外国人選手は先頭交代の際、後ろの選手のギリギリを走っている。日本は日本独自の先頭交代の仕方があるという。コーナーを大きく膨らみ後ろに下がると

スピードを落とさず先頭交代ができるので有利

だといいます。スピードのアップダウンが足の疲労につながるからです。

  戦略1

決勝に向けて誰を温存するのか? 

準々決勝の佐藤綾乃さんを温存し菊池彩花さんで勝負しました。

  戦略2

スピードのある高木美帆さんの、ラスト先頭での周回数を増やす。

実力があるからできること。姉の菜那さんも美帆がいてのチームと全幅の信頼をしています。

  戦略3

前半様子を見る。ペース配分を誤らない。

世界記録を3回叩き出したチームジャパン。普通に回れば勝てる相手です。後半2周に強い日本はペース配分がカ鍵。

最後に

菜那さん、美帆さん五輪前お互いに語っていたことは、「覚悟」という言葉だった。五輪で戦う覚悟ができていなかった。何とかなると思っていたが、五輪に選ばれなかった。覚悟ができていなかった。

お互い出場した五輪では大惨敗した。初の五輪でメダルを獲れる人はごく一部の人間。スーパーアスリートしかできないこと。五輪前のレースで上位の成績を残すくらい実力をつけていかないと厳しい。

平昌五輪では

チームパシュートは、個の力でなく和の力

ということを思い知りました。チームの絆で勝ち取った金メダルです。高木美帆さんは、金、銀、銅メダルを獲る快挙を達成しました。おめでとうございます! 美帆さんはそんなのは狙っていなかった。このチームパシュートで金メダルを狙いたいという意気込みでした。

姉・菜那さんは、これまで五輪では親に迷惑をかけたので(2人同時出場がない)親にひとつずつ金メダルをかけてあげたいと語りました。

姉妹で同じチーム、五輪で金メダルを獲るというのは、運命を感じました。運命に引き寄せられたんですね。” 姉妹でしか感じられないフィーリング ” がチーム力となり金メダルを呼び込みました。感動です。

さて、東京五輪もあと2年です。盛り上がりそうですね!菜那さん、美帆さんの金メダルで「覚悟」が必要と学びました。選手たちは 高木菜那さん、美帆さんのようにぜひ「覚悟を決めて」臨んでほしいと思います。^^